FSS2011 ファジィ学会 会長 明治大学 高木友博教授インタビュー

ホーム / FSS2011 ファジィ学会 会長 明治大学 高木友博教授インタビュー

学会で利益を上げる必要はありません。しかし、学会を無くしてしまってはいけないのです。

 「新しいファジィ学会を構築するための構想にしっかりと1年をかけました」と語るのは、ファジィ学会12期会長の高木友博教授だ。

 現在、国内に数多くある学会の中には、もはや研究の発展のためや、研究者同士の交流のためというよりも、義務的に継続されているものが少なくないと言う。そのような休眠状態の学会にも、色々な義務等が発生し、研究者は会費を支払わなくてはいけないのだ。かく言う、ファジィ学会も他人事では無く、過去には2000人近くいた学会員が、現在では1000人ほどにまで減ってしまったという。

日本知能情報ファジィ学会 会長 明治大学 高木友博教授

日本知能情報ファジィ学会 12期会長
明治大学 理工学部 高木友博教授

 そこで、高木教授はファジィ学会の改革へ着手することに。高木教授は「学会で利益を上げる必要はありません。しかし、学会を無くしてしまってはいけないのです」と、研究者としての強い信念を語ってくれた。

 もともと、国内有名企業に所属していた高木教授は、独特のビジネス感覚で次々と新しい試みを導入。まずは、2011年4月1日にスタートした『学会SNS』の構築から始まった。同SNSについて高木教授は、「同システムの導入までに学会員や学会員以外の方からアンケートを取ったり、頻繁に理事会を行いました。しかも、その際には現ソフトバンク副社長の松本氏が長時間の会議に出席して下さったのです。松本氏は自社の会議にも、それほど出席出来ないくらいに多忙な方なので、私達も気が引き締まる想いでしたね」と語った。こうして、各分野のエキスパートによる新たな発想や支援によって、現在多くの学会や研究者が抱えていた問題を解決する学会向けSNSが完成した。

 高木教授は、同SNSの特徴について「これまでの学会は、研究会等を立ち上げる際に、色々と申請に手間がかかったり、必要な研究論文を読むために1年近く時間がかかったりします。しかし、学会SNSならば、『アーカイブ』で資料や論文を手に入れることが出来るのです。また、地方で開催される研究会などは、その会場へ訪れないと、資料等を手に入れることが出来ないので、そのために東奔西走しなければいけないという実状があります。そして、これまでの研究会の代わりに、『研究グループ』というコミュを利用すれば、サクッと研究会を立ち上げて議論し、サクッと解散出来ることも魅力の一つですね」と語った。

 この試みは、昨年度のシンポジウムではSNSの概要を説明するのみの段階であったが、今年は4月にスタートしたばかりのSNS体験ブースの設置やプロモーションに力を入れたそうだ。その中でも、高木教授は画期的な試みを行ったと言う。「実は本学会と競合する学会のメルマガで本シンポジウムの告知を行ったんですよ!本当に」と、笑みをこぼしながら話してくれた。

 高木教授は、これまでの経験から「それぞれの研究分野は、微妙に重複している領域があるのですが、実際には指導教授の縁故や関係に左右されてしまい、閉ざされたグループとなってしまいがち。しかし、このSNSならば別分野の同じ領域の研究者同士が気軽にコミュニケーションをとることが出来るので、さらなる研究の発展にも繋がるのではないでしょうか」と話してくれた。

 最後に利益のためではなく、本学会を活性化させるために、ここまで多くの人が尽力するのは何故かとたずねると、「やはり、愛情でしょうね」と答えてくれた。確かに、高木教授の熱意を感じた関係者の多くが、率先して学会の規模拡大のために邁進している。それは全て、高木教授の人柄や誠実さに惹きつけられてのことだろう。

高木教授のSNSページ http://sns.j-soft.org/890243

Contact

学会入会・学会全般に関するお問い合わせ

  • 0948-24-3355

  • 〒820-0067 福岡県飯塚市川津680-41
    一般財団法人ファジィシステム研究所内