ファジィ自動車エンジン制御装置 (NOK)

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事例名

ファジィ自動車エンジン制御装置

企業・団体名

NOK

出展

日刊工業新聞 1990年

内容

 代替燃料への対応も 加速性など調整自在 NOK(社長鶴正登氏)はファジィ(あいまい)理論を応用した自動車用エンジン制御装置を開発した。ガソリン、軽油、アルコールなど幅広い燃料に対応できると同時に、高地・寒冷地などでも通常走行同様に制御することができる。またエンジンとエアコンを一台で制御したり、燃費性・加速性などをユーザーの好みに合わせて調整することも可能。NOKでは量産すれば従来品とほぼ同価格で出荷できるとしている。20日から九州工業大学情報工学部(福周県飯塚市)で開催される「ファジー理論と神経ネットワークに関する国際会議」で公開する。新開発の制御装置は従来品と同様の各種センサーからの信号を基に最適な燃料噴射量、点火時期を推論し、インジェクター・点火プラグを制御するもの。推論を行う部分にはアナログ並列処理を行うファジィICを使用しているため、エンジンの各気筒ごとの情報を同時並行的に処理でき、気筒ごとの敏速な制御を可能にしている。また、マイコンを使った制御装置では不可欠だったエンジンの種類に応じた燃焼特性を入力するデータケーブルが不要。適用エンジンの機種や燃料、制御内容などにかかわらず、極めて広い汎用性を持たせることができる。従来のマイコン制御では、例えば11時59分59秒と12時を全く違うものとしてとらえていたが、ファジィ理論では両者をだいたい同じところにあるととらえることができるため、汎用性を大幅に高めることができた。NOKは各種アクチュエーター、センサーなどを手掛けており、今回の開発はこれら製品の川上分野進出を狙って行った。混合率の異なるアルコール燃料や酸素量を増した空気中での燃焼など、これまでとは違ったエンジン技術への対応の意味も含まれており、現在、自動車以外も含めた多方面への応用や早期製品化へ向けての開発が進められている【解説】燃費改善に大きな役割-ファジィ理論を応用することのメリットはエンジン制御の範囲が広くなる点にある。ユーザーにとっては自身の要求に合わせたエンジン性能を設定することができるようになるし、メーカーにとってはセンサーの規格を現状よりラフにすることも可能だ。現在、問題となっている燃費改善にも役立てることができるわけだが、その真価は代替燃料など大きな変化にも対応できる点にある。しかし、実用化までにはテスト期間を含めまだ時間がかかりそうだ。

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