ファジィセメント原料調合 (日本セメント)

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事例名

ファジィセメント原料調合

企業・団体名

日本セメント

出展

日刊工業新聞 1990年

内容

 セメント原料調合自動化 ファジィ採用のES 日本セメント(社長北岡徹氏)は富士通(社長関澤義氏)、富士ファコム制御(東京都渋谷区代々木 4-30-3、社長中尾武氏、TEL:03-374-1711)と共同でセメント原料調合エキスパートシステム(ES)開発、上磯工場(北海道上磯郡上磯町)の6号キルン系(一時間当たり190トン能力)に導入した。同ESは運転員(品質管理員)が分析・操業データと経験を基に行っていた原料調合をコンピューターで自動化したもので、キルンの運転状態判断にはファジィ理論を採用している。原料調合ESは日本では初めてとしており、日セメでは同ESを他のキルンにも採用するとともに今後、キルンの自動運転、さらにセメント製造工程全体の自動化・省力化システムへと利用していく。同ESは運転員が分析・操業データと経験、勘を基に行う判断を整理・ルール化し、分析・操業データと連携させたESで、判断の重要な要素になるキルンの運転状態把握にはファジィ理論を用いた。ルールは理解しやすい日本語で、数は200。前、奥焼き、強弱などキルンの状態を表すファジィのメンバーシップ関数は150。混合・粉砕した原料の調合比率分析、キルンの運転状態、原料を焼成してできたクリンカー(セメント半製品)の成分分析などを基に、ベテランの運転員と同レベルの原料調合を自動的に行える。セメントは主原料の石灰石と副原料の粘土、ケイ石、鉄原料などを品種に応じた比率で調合、焼成してできるが、原料調合は①原料、とりわけ副原料にバラツキがある②調合比率決定には分析・操業データと合わせた評価・判断が必要③原料投入から製品化まで数時間とプロセスの時間遅れが大きい-などから運転員の豊富な経験、勘が必要で、自動化が難しかった。今回、ペテランの運転員と同レベルで自動化できたことで①作業の大幅な省力化(原料・品質管理関係要員の半減)②強度の目安となるケイ酸率、色の目安となる鉄率の最適値化など品質の安定化、キルン運転の安定化-などが可能になったという。

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