事例名
ファジィ応用文書検索ソフト
企業・団体名
オムロン
出展
日刊工業新聞 1994年
内容
ファジィ応用の文書検索ソフト オムロンが来月発売 オムロン(社長立石義雄氏)はファジィ技術を応用した文書登線・検索ソフト「意味理解型全文検索ソフト」を4月から発売する。ファジィ推論を文書の検索に使うことによってデータべース(DB)への文書登録時間を従来の5分の1、検索時間を2分の1に短縮する。同社ワークステーションと組み合わせてシステム販売するほか、ソフトメーカーへ有償で供与する。価格は100万円以上。初年度販売目標は600 本、技術供与は5、6社を見込む。登録したい文書を入力する際には、従来登録者が行っていた文章中のキーワードを自動抽出するうえ、「タイトルとして使用されているなら重要」といったファジィルールによってキーワード重要度を評価して自動入力する。検索の際は、思いついたキーワードに重要度をつけて入力すれば、ファジィ推論によって合致度の高い文書から順に出力する。特許出願など、事例文書による検索も可能にした。A4サイズ4ページ論文は5分で登録、新聞記事200件の検索は文書の取捨選択が軽減され、20分で終わるという。既存のDBに追加搭載できるほか、キーワード検索や文書検索型DBの両方に応用できる。