ファジィ理論応用発電機安定運転制御 (電力中央研究所)

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事例名

ファジィ理論応用発電機安定運転制御

企業・団体名

電力中央研究所

出展

日刊工業新聞 1995年

内容

 発電機の安定運転 ファジィ制御方式開発 送電限度20%向上 電力中央究所(理事長依田直氏)は専門家の感覚を情報として定量化できるファジィ理論を用いた発電機の新しい制御方式の開発に成功した。これにより発電機の安定運転能力が向上するとともに、送電線の輸送限度を20%以上高めることが明らかになったとしている。このため電中研ではこの制御方式を電力会社に依頼、実系統の発電機に通用した場合の導入効果を検証して実用化に結び付ける意向である。”専門家感覚”を定量化 電力系統では送電線の熱容量いっぱいに電力を送ると雷などによる事故発生時に発電機が安定に運転できなくなるため、電力の輸送量を一定限度内に抑えているのが現状。一方、現行の発電機の制御方式では、事故時にあらかじめ決められた設定に従って発電機の電圧や出力の値に応じた制御が行われる。この設定は電力系統の限定された範囲の特性を考慮してほぼ一律に決められているので、発電機の運転状態や電力系統の構成が変わるとその能力を十分に発揮できないのが短所とされていた。電中研が今回開発したファジィ理論による制御方式は、事故時の電圧や出力が「大きい」、「大きく増えた」などあいまいな情報であっても、これを基に制御のルールを柔軟に変えて即座に制御するもの。大きいとはどの程度かなどの基準は専門家の感覚で決めることができ、制御が万が一適切でないことが分かれば直ちに正しい制御状態に戻せる柔軟性もあるので、結果として迅速な制御ができることにより発電機を安定な状態に維持しやすくなるという。電中研では狛江研究所の電力系統シミュレーターを使って試作制御装置の性能検証を実施。その結果、電力系統で運転される発電機の数や電力需要量が大幅に変わっても制御装置の内部の基準を変更せずに安定運転できることを確認。併せて、これに伴い輸送可能な電力を20%以上向上できることが分かったとしている。

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