事例名
「ふげん」冷却水制御ファジィシステム
企業・団体名
動力炉・核燃料開発事業団
出展
日刊工業新聞 1992年
内容
ファジィシステム 冷却水制御に搭載 動燃、ふげん運転再開 動力炉・核燃料開発事業団(理事長石渡鷹雄氏)は20日、定期点検後の調整運転を行っていた新型転換炉”ふげん”の本格運転を再開した。科学技術庁、通産省の最終検査を受けて運転を再開したもの。定期点検は10回目で、4月26日から実施、異常がなく7月21日から調整運転に入っていた。今回の定期点検では、冷却水制御にファジィ制御を初めて組み込み、低出力運転時でも全自動で冷却水の水圧制御ができる原子炉とした。同ファジィ制御は、動燃が86年から開発してきた”ふげん”独自の冷却システム。機能確認などパイロットプラントでの性能確認をこのほど終えて、今回の本格運転で実用化した。これにより低出力時に運転員が、手動で実施していた冷却水の圧力調整が自動化されることになつた。同原子炉の電気出力は16万4,000kW。