ニューロ・ファジィ債権格付けシステム (日興証券(日興コーディアル証券)、富士通)

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事例名

ニューロ・ファジィ債権格付けシステム

企業・団体名

日興証券(日興コーディアル証券)、富士通

出展

日刊工業新聞 1992年

内容

 ニューロ・ファジィで債権格付け 予測理由を表示 改善項目把握に威力 日興証券(社長高尾吉郎氏)は富士通(社長関沢義氏)と共同で、ニューロ・ファジィ融合モデルによる債券格付けシステムを開発した。これまでの格付けモデルがAAAなど格付けの段階しか表示できなかったのに対し、ファジィの説明機能を付加することで、自己資本の大小など格付けを導き出した理由も表示できる点が最大の特徴。これにより、企業はどの項目を改善すれば格付けが上がるかを知ることができる。過去のエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)の大量償還を控え、企業の普通社債(SB)発行意欲が強まっており、日興では9 月から同システムを利用した格付け予測サービスを本格的に進めていく考えだ。両社はニューロ・ファジィ融合技術の実用化が可能となったことで、8日から米ボルチモアで開かれるニューラルネットワーク国際合同会議で同システムの成果を発表する。両社が共同開発した債券格付けシステムは売上高、経常利益、自己資本、在庫などの経営指標を最大20項目入力する。自己資本が高ければ格付けは高いといった格付けに関する知識をファジィルールの形で記述、ニューラルネットワークの初期構造として与えたことから、学習後のニューラルネットワークの内部を解析することで、他社に比べ自己資本が小さいなど、その格付けを導き出した背景を説明することが可能になった。公的格付け機関が行った格付けで検証した結果、予測精度は92%に達しているとしている。これにより、企業は自社の格付けを知ることができるとともに、どの項目を改善すれば格付けを上げることができるかを把握できる。株式市場の低迷で過去に行ったファイナンスの償還資金を手当てすることを目的に企業はSBによる資金調達を急いでいるが、同システムを利用することでSB発行を計画した段階でコスト計算を行うことが可能になる。日興と富士通は89年からニューロコンピューターの共同研究を開始、90年8月には債券格付けシステムの運用を開始するなどの成果を上げている。その後、同年10月には付加価値を高めることを目的にニューロ・ファジィ融合モデルの開発を進め、実用化にこぎつけたもの。

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