分散型ファジィエキスパートシステム (オムロン)

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事例名

分散型ファジィエキスパートシステム

企業・団体名

オムロン

出展

日刊工業新聞 1991年

内容

 検査、故障診断に適用 熟練者の”直感力”も発揮 来年度商品化へ オムロン(社長立石義雄氏)は、FAにおける検査工程や故障診断などに適用できる分散型ファジィES(エキスパートシステム)を開発した。これは熟練者の経験に基づくESに加え、ファジィ技術によって”直感力”も発揮できるようにしたもの。さらに同社のWS(ワークステーション)「ルナーFA」用として、クライアントサーバーモデルに対応させたのが大きな特徴。こうしたESの実現は業界でも初めてという。同社ではこれを核に、今年度内にまず社内の電子制御機器向け組み立て検査用として完成させ、来年度から商品化していく計画だ。オムロンのこのESは、昨年春にオムロンとコマツが共同開発したパソコン用ファジィES構築ツール「スグレ」の推論方式を採用した。これを、UNIXを標準 OS(基本ソフト)としたWSであるルナーFAに対応させ、応用ソフトの開発期間を他のESと比べて2分の1から3分の1に短縮できるようにしたほか、分散処理ネットワークの中で利用できるようにした。とりわけファジィ技術とESの組み合わせにより、これまで論理に基づいたESだけでは処理速度が追いつかなかった作業も、ある程度のデータ量から直感力を発揮できるファジィ推論でスピードアップすることができる。知識データベースの構築については、対話型入力により複数の熟練者の知識を自動的に統合した。このため知識を整理しプログラミング化する必要がなく、知識入力を容易にしている。また知識の追加や修正が簡単にでき、使っている間に知識データベース自体が成長するという学習機能を持つ。オムロンではこの分散型ファジィESを、CIM(コンピューター統合生産)を構築するための中核ソフトと位置付けており、このES上で検査工程や故障診断をはじめ、品質管理、さらにはCIMシステム全体をチェックできるような形に発展させていく方針だ。

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