ファジィ制御ヘリコプター知的操縦支援システム (川崎重工業)

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事例名

ファジィ制御ヘリコプター知的操縦支援システム

企業・団体名

川崎重工業

出展

日刊工業新聞 1991年

内容

 ヘリコプター ファジィで危険回避操作 知識・経験をルール化 支援システム開発へ 川崎重工業(社長大庭浩氏)はファジィ制御を応用したヘリコプターの知的操縦支援システムの開発にメドをつけた。エンジン故障時のオートローテーション(自動回転飛行)状態の操縦支援を対象とするシステムで、機体の高度や速度、着陸しようとする地点に到達できるかどうかなどの情報をバイロットに提供し、その思考や判断を助ける。すでに地上用評価モデルを試作し、エンジン故障からオートローテーションまでの自動制御できることを確認した。近く飛行コースの選定などパイロットの意思決定を支援する機能を加え、システム全体を完成させる。これを来年2月までに岐阜工場にあるフライトシミュレーターに組み込み、最終評価試験に着手する。約8mm秒で対応 ヘリコブターは固有の不安定性を持つため、パイロットに大きな操縦負荷がかかる。とくにオートローテーション状態における操縦は、バイロットの冷静な判断と高度な技能が要求される。川重が科学技術振興調整費による産学官共同プロジェクトの一環として進めているヘリコプターの知的操縦支援システムの研究は、この危険状態からの回避に必要なパイロットの思考・判断の一部を、ファジィ制御を応用したAIで肩代わりし、パイロットの操縦負荷の軽減と安全性の確保を図ることを目標としている。今回試作した飛行制御(危険回避機能)と情報制御機能を実時間で実現する地上用評価モデルはその第一ステップ。VMEバス・システムで構成したファジィ制御用コンビーターとグラフィック・ワークステーションで模擬した情報表示処理装置からなる。核となるファジィ制御コンピューターには、パイロットの知識・経験が87のルールで蓄えられ、これを基にオートローテーション状態の制御に必要なロ一ターの回転、機体の速度・姿勢の最適な情報を出力する。一フレーム当たり約8mm秒と、ほぽ実時間での処理が可能だという。このモデルを機体運動模擬計算機と接続して基本動作試験を実施した結果、オートローテーションの安定した制御が行えることを確かめた。今後は多者択一、条件積み上げによる、より人間に近い意思決定機能をファジィ制御で実現し、これを状況に合わせた飛行経路や着陸地点の選択・判定に利用、システムとして完成させる。●…ポイント…●利用拡大するヘリだが操縦は難しい。これをファジィで支援、パイロットの負担を軽減できそうだ。

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