ファジィ制御ソフト (三菱電機)

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事例名

日刊工業新聞 1989年

企業・団体名

三菱電機

出展

日刊工業新聞 1989年

内容

 システム構築と実行。ミニコン1台でOK。三菱電機(社長志岐守哉氏)は、ファジィ制御システムの構築と実行(現場での活用)が一台のミニコンでできるファジィ制御用ソフトウエアの実用化に成功したことを明らかにした。システム構築そのものが難しいファジィ制御分野で、システム開発と実行の両機能を備えたソフトは国内でも初めて。しかも同ソフトは入力データや推論エンジンなどに汎用性を有し、多彩なプロセス制御に適用が可能なことから、広範な産業分野での利用が見込まれ、製品の品質均質化や生産性が一段と向上することが期待されている。同社では「三菱統合ファジィコントロールシステムFCSS」として4 月1日から同ソフトの外販に踏み切る。ハードを含めたシステム価格が約4,000万円~1億円、ソフトパッケージ価格が1,750万円。出荷開始は5月。ファジィ制御システムは、熟練オペレータなどが有する表現はあいまいながら、独特な勘や知識を計算機に取り込むことでルール化し、状況に応じてこのルールから具体的な対応を推論、実行(制御)するシステム。いわば熟練オペレータが長年の勘と経験で培った操作をだれが行っても同じ結果が得られるよう普遍化しようというもので①オペレータの個人差による製品品質のバラツキがなくなる②熟練技術の伝承や教育が不要③安定した操業ができ生産性が向上する、などのメリットがある。反面、この構築のはファジィルールの作成をはじめ、ファジィ変数のメンバーシップ関数の調整など多くの難問があり、そのメリットは分かっていながらも実用化が進んでいないのが実情。三菱電機では、ファジィルールの作成に多彩な機能を持つ「ファジィコントロールルール作成支援パッケージ」を用いる一方、コントロールツール部に2つのファジィ推論エンジン(機能)を採用するなどで、システム構築からデバッグ、実行まで一貫して行う制御ソフトを実現した。同ソフトはOS(基本ソフト)の関係で搭載できる。ハードは同社製ミニコンのMELCOM70Xシリーズ機と同350-60(制御用ミニコン)に限定されるものの、その汎用性から多彩なプロセス制御や交通管制分野などのファジィ制御システムが対話方式で構築・実行できる特徴がある。

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