ファジィ筆跡照合システム (オムロン)

ホーム / ファジィ筆跡照合システム (オムロン)

事例名

ファジィ筆跡照合システム

企業・団体名

オムロン

出展

日刊工業新聞 1991年

内容

 確度98%で筆跡識別 筆者照合システム ファジィ理論応用 オムロン(社長立石義雄氏)はファジィ理論を応用して筆跡を98%という高い照合率で識別できる「筆者照合システム」を開発した。署名を電子ペンで入力すると、あらかじめ登録してある署名と照合して本人かどうかを判定するというもの。指紋やパスワードといったこれまでの本人照合システムに比べ、手軽で安全性が高いものとして多彩な応用が期待できるものとみている。筆跡は例え同一人物が書いたとしても、まったく同一になるとは限らない。書く速度や位置、筆圧などが微妙に異なるからだ。そこで同システムは同一人物の筆記で起こるこのばらつきを、ファジィ集合におけるメンバーシップ関数で表すことでパターン化し、このパターンを比較することで本人かどうかを照合することにした。具体的にはワークステーションに名前を電子ペンで入力し、文字の形、速度、筆圧などのデータを取り出す。この作業を5回繰り返してばらつきをメンバーシップ関数で表し、平均化させる。これを本人の筆跡データとして登録しておいた上で次回から書かれた名前が本人の手によるものかどうかを判定する。同社の実験では、これまでに書かれた文字が他人によるものかどうかほぼ10O%検出でき、また同一人物であるという判断も98%という高い確度で識別できるというデータを得た。コンピューターのセキユリティーチェックには現在、パスワードや暗証番号による管理が行われているが、最近ではこれを類推したり盗み出したりすることによる犯罪が多発している。一方指紋、網膜パターンによる高度な個人認識方法も考えられているが、とくに指紋は犯罪のイメージを引き起こすものとして抵抗があるといわれている。このため同社では、名前を書くだけで済むこの筆者照合システムを、新しい本人照合の手段として採用するよう金融機関などに働きかけていく。

Contact

学会入会・学会全般に関するお問い合わせ

  • 0948-24-3355

  • 〒820-0067 福岡県飯塚市川津680-41
    一般財団法人ファジィシステム研究所内