事例名
ファジィ全自動洗濯機
企業・団体名
松下電器産業
出展
日刊工業新聞 1989年
内容
松下電器産業(社長谷井昭雄氏)は洗濯機の濁り具合を光センサーで検知してマイコンでファジィ(あいまい)制御し、最適な洗濯時間を設定する全自動洗濯機を開発、来年2月1日より発売する。この洗濯機「NA-F50Y5(愛称=愛妻号DAYファジィ)」はまず従来の布量センサーで水量を設定。排水部に取り付けた光センサーが洗濯液の汚れ具合、汚れるスピードから汚れの程度や泥、油など汚れの質を光の透過率で検知して最適な洗濯時間を設定するというもの。これまでユーザが個別に判断していた情報を光センサを使ってマイコンが的確に制御するファジィ理論を初めて洗濯機に採用した。洗濯容量は5kg。税抜き価格は8万3,000円。月産3万台。ファジィ制御を民生用機器に採用した例はカメラ一体型ビデオ(三洋電機)、エアコン(三菱電機)などがあり、同社では石油給湯機に応用している。