ファジィ高炉制御(高炉熱予測・制御システム) (神戸製鋼所)

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事例名

ファジィ高炉制御(高炉熱予測・制御システム)

企業・団体名

神戸製鋼所

出展

日刊工業新聞 1989年

内容

 神戸製鋼所(社長亀高素吉氏)はファジィ(あいまい)推論を応用した高炉炉熱の予測・制御システムを開発した。短期、長期の炉熱を予測するシステムにファジィ推論を、予測結果作業指示を下すシステムに通常のAI(人工知能)手法によるES(エキスパートシステム)を採用した。現在、神戸製鉄所内でフィールドテストを行っており、作業指示の的中率95%以上に達しているという。9月から本稼働させるほか、同様のシステムを加古川製鉄所内にも導入していく。高炉炉熱を平準化することは溶銑品質の安定と生産量の変動抑制に不可欠だが、これまでは熟練作業者の経験とカンによる判断に頼っているケースが多く、より高精度で均一なものが望まれている。同社の開発したシステムは、炉況の推定を行う部分と判断を下す部分から構成される。各種センサから送られた高炉の壁面温度や溶銑温度などのデータは前処理された後、200ルールにまとめられた専門家の知識によってファジィ手法により推定される。また、これらのデータはバラツキガが多いため、推定システムとは別個にファジィ推論を用いた炉況評価システムを搭載、推定結果と対比させながら知識ベースの学習を行える仕組みとしたのがポイントとなっている。これにより高精度な推定が可能になる。ここでの結果をもとに指示を与える制御部には、自社開発のパソコン用ES構築ツール「IDOMON(イドモン)」を利用した。約60のルールを知識化しており、炉熱の変化に応じて適切な作業指示を与えることができる。作業者の使い勝手を考え、すべてC言語で記述しており、ワークステーションとパソコン上で動作する。的中率も高い上、炉熱の安定化による燃料費の低減、溶銑中のシリコンの低下といった具体的な成果も確認されているという。

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